C49の過去

7/9
前へ
/622ページ
次へ
居間に入ると中央にはそこそこ大きいテーブルがあり、座布団も綺麗に並んでいる。 床の間には刀が飾ってあり、兜も置いてあった。見た感じ本物のようだ。 「誰だ?」 座布団に座り、新聞を読んでる、歳は俊子と同じくらいの老人が質問してきた。 人志は手早く事情を説明した。仕事を辞めたこと、C49いや、山口勉を預かることになったということ、全て話した。脱走してきたとは言わなかったが… 「そうかいそうかい、あはは宜しくな勉君、私は人志の父親の弘人だ。」 ニコニコしながら自己紹介をしてくれた。 「お、お願いします。」 C49は弘人と握手をした。手は大きく、ゴツゴツしていて男らしい手だった。 「部屋に案内するからついてこい。」 人志はC49をつれて二階の人志の部屋に入った。 「おい人志…」 C49は人志に聞いた。
/622ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加