C49の過去

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「なんだ?勉」 部屋に入った二人は荷物を置き座って話始めた。 「何故本当の事を話さない。」 C49は人志の目を見て聞いた。 「愚問だな…本当の事を話したところで信じると思うか?」 人志は呆れたように言った。 「た、確かに…」 C49は言葉を失った。確かに本当の事を全て話したら戸惑うに決まってるし、何せ信じないだろう。 「つ、つか…何だよ勉って…俺はC49だろ?」 C49は焦りながら言った。何も言われてないのに急に勉と名付けられ落ち着いていなかった。 「お前はもう一人の人間だ。それに“外の世界”でC49とか呼ばれたら周りの人達から誤解されちまうからな。気にいらなかったか?」 人志は頬杖つきながら聞いた。 「…いや、勉…良い名だ。気に入ったよ。」 C49は笑った。 「そいつは良かった。」 同じく人志も笑った。
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