C49の過去

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それから色々あった。 人志が国語の教師の免許を持っていたためすぐに就職先が決まった。 決まってからは実家を離れ人志とC49は二人で暮らし始めた。 楽しかった。学校と言う所に行かせてもらい友達も出来た。 海とか言う物凄くでかく塩っぱいプールにも行った。 研究所にいた頃には味わえなかった楽しみが沢山あった。 …今までの出来事が脳裏を駆けた。これが走馬灯と言うものか… 「ガバッガバッ…」 勉は貫かれた心臓を押さえながら苦しんだ。 「ち…くしょう…」 黒いコートの人間を睨んだ。 「お前が悪いんだよ。クズが…」 黒いコートの人間は勉の頭を踏んだ。 その時風が吹きフードが取れ月明かりで黒いコートの人間の顔が見えた。 「き、貴様は…!図書室にいた!」 勉は目を大きく開きこちらをじっと見た。 「さようなら」 黒いコートの人間はそう言い、足を退かした。 それから勉はピクリとも動かなくなった。 「ミッション…終了…」 黒いコートの人間はそう言った。
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