入学

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あれからどのくらい経ったか。遥はあまりにも眠く寝てしまっていた。 退場するとき、遥を起こしてくれたのは優哉であった。 「退場だよ。起きて」と優しく声をかけてくれて起こしてくれた。 「え?ありがとう」と目を擦りながら立って退場した。遥は優哉君って優しいんだと歩きながら思っていた。 優哉は歩きながら目だけを動かし周りを見ていた。そして意識を集中して誰かと話した。 『こちら“スサノオ”、怪しい奴はいない。予定通り“裏切り者”を発見次第抹殺する』 誰と話しているかは分からない。勿論誰にも聞こえてない。テレパシーというものなのか… 優哉の話し相手は『了解』とだけ言った。 優哉の目付きは鋭くなった。
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