7月中旬

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「班決まったとこから前から一枚プリント取ってってな」 古川は指示をした。 「俺とってくる」 卓が動いた。 「あざーす」 他のメンバーは手を軽く上げて今時の若者風に言った。 (高木卓…分からない奴だ)優哉は腕を組み思った。すると優哉は何かを感じた。 (この感じ…佐助か…!) ふと窓を見ると木の上に佐助が居るのが見えた。 『なんのようだ』 優哉は佐助に聞いた。勿論周りには聞こえていない。 『怪しい気配がしたから様子を見に来ただけだ。なにか感じないのか?』 『たまにだが、誰かに見られている感じがする』 『気を付けろ、絶対なにかあるぞ』 『分かっている。ナイフはいつも装備しているから少しなら戦える』 『ナイフじゃ限界があるだろ。助太刀するさ』 『…好きにしな』 『ふっ…警戒しろよ、俺も警戒する』 『了解』 優哉がそう言うと佐助は手を振って消えた。
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