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「班決まったとこから前から一枚プリント取ってってな」
古川は指示をした。
「俺とってくる」
卓が動いた。
「あざーす」
他のメンバーは手を軽く上げて今時の若者風に言った。
(高木卓…分からない奴だ)優哉は腕を組み思った。すると優哉は何かを感じた。
(この感じ…佐助か…!) ふと窓を見ると木の上に佐助が居るのが見えた。
『なんのようだ』
優哉は佐助に聞いた。勿論周りには聞こえていない。
『怪しい気配がしたから様子を見に来ただけだ。なにか感じないのか?』
『たまにだが、誰かに見られている感じがする』
『気を付けろ、絶対なにかあるぞ』
『分かっている。ナイフはいつも装備しているから少しなら戦える』
『ナイフじゃ限界があるだろ。助太刀するさ』
『…好きにしな』
『ふっ…警戒しろよ、俺も警戒する』
『了解』
優哉がそう言うと佐助は手を振って消えた。
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