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ジジジジジ…
けたたましく、目覚まし時計のベルが鳴る。
「眠い…」
行弥 [ユキヤ] は月曜日の1限目から古典文学の授業を選択した自分を心底恨みながら、のそりと起き上がった。
牛乳を、ごくごくとパックから直接飲む。冷凍庫から取り出した食パンをトースターに入れ、続いてカーテンを開けて爽やかな夏の日差しを確認すると、テレビの電源を入れた。
…次のニュースです
「あ、パンが焼けた」
行弥はアナウンサーの単調な声を聞き流しながら、コップに並々と注いだ牛乳と、バターを塗ったトーストを用意する。そして、ようやくテーブルの前に落ち着いた。
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