惨劇の始まり

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そい言うと後ろからお母さんが来た。 「何言ってるの翼、あなたが悪いのにそうやって言うんじゃない。せっかく迎えにきてもらっているのよ」 「うっせぇな、俺が頼んだわけじゃねぇよ。こいつが来たいっつーから」 はぁ朝からこんなにダルくなるなんて 「とにかく行ってくる」 翼は佳奈の手をひっ張り駅に向かった。 「そいえばいつからランニング始めるようになったの?」 「何で俺がランニングやってること知ってんだよ」 電車の音が聞こえる。もうすぐ来るだろう。 「だって、今日窓から翼が走ってるとこ見えたんだもん」 だから分かったのかよ 「誰にも言うなよ、今誰にもバレないように体力つけてんだから」 佳奈は意地悪そうに笑う 「翼がちゃんと私の言うこと聞いてくれたらね」 佳奈は絶対俺には無理な事を命令してくるはずだ。それならみんなにこの事をばらされた方がマシだ 「というのは嘘、このことは誰にも言わないよ。翼ん家に泊めさせてくれたらね」 「っちょ、いきなりなんだよ。俺の家にはまだ誰も泊めさせたことねぇし」 翼が言い終わらないうちに電車が来た。 「嫌ならいいんだけど」
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