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「すまん、俺そういうのあまり信じないんだ。いや、信じたくないのかもしれない」
翼は過去に起きた出来事を思い出す。
「俺はさ、小学の時に夜中にトイレに行くのが怖かったんだ。まぁその時はお化けが怖かった頃だからな。それで怖いと思いながらもトイレに向かった」
大輔は真剣に翼の話を聞こうとしていたので嬉しかった。
「それで起きたら扉をノックするのが聞こえて、こんな夜遅くに誰だよと思いながら扉を開けたんだ、そしたら、そしたら」
翼はもうこれ以上思い出したくなかった。
「それからどうなったんだよ」
と大輔がしつこく聞くので仕方なく続きを話すことにした。
「そしたら大輔がいってたフードを被って鎌をもっている奴が!」
翼はいつの間にか大きな声で話していたのでクラスのみんなに話していることが聞こえていた。
「翼、そんな事があったの?」
佳奈はすかさず質問する。
「るせぇな。俺は大輔に話してんだから佳奈は違うことやってろよ」
翼は大輔の方を向き、話を戻した。
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