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「ここまではあまり怖くないだろ?それで俺は吃驚して扉を閉めたんだ。だがそれからはノックの音も聞こえなかったから少し安心して外を窓からそっと外を見たんだ。そこには酔っぱらいのおじさんがいて、それで、鎌をもった奴は酔っぱらいを殺した」
その言葉に大輔は唖然としていた。
翼の話を聞いてたみんなもそうだった。
「そしてそいつはいきなりこっちを向いたんだ。目は血のように真っ赤だった。それに背筋が凍りつくように睨みやがった。そしてこう言った『今見たことを忘れよ。そして誰にも言うな。誰かに言ったらお前らを皆殺しにする』と」
「翼、それ本当の話か?だったら俺ら皆殺しだぞ?」
大輔は少し怯えていた。
「何よ馬鹿馬鹿しい!そんなの嘘っぱちよ」
クラスで態度が一番悪い美穂が言った。
「それに何?あなたがお化けとかを信じないのと関係ないじゃない。逆にそれ見たら信じてしまうんじゃないの?」
「それはこれから話すし、俺は大輔だけに話してるってんじゃんか!」
ったく女ってのは本当にウザイな。
「今から俺がお化けとかを信じてない理由を説明する」
翼はまだロッカーに閉まってない鞄を机の下に入れた。
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