わからない

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小学校3年生の時だった。 授業中に突然、担任の先生に呼び出されて帰る準備をして先生の後を追いていくと校門にはお父さん。   わからない…。   家に帰ると旅行用の大きなバックが1つ。   わからない…。   おじぃちゃんとおばぁちゃんに見送られながらお父さんとお母さんと弟の4人、車で家を出た。   わからない…。   途中、本家の家の前を通るとそこには近所の人たちが集まっていた。 おばさんたちは泣きながらお母さんに『頑張ってね』   お母さん?   これからどこへいくのだろうか…   車で2時間かけて着いたのは見知らぬ病院。   お母さんは病気になった。   大きな旅行用のバックとともにお母さんは病院に入っていった…。   その時のオレには病気のことなんて…   何もわかなかった。
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