何気ない毎日

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小さいころから無口なオレは中学生になると、さらに無口になっていった。 話すという行動が面倒。 家に帰っても自分の部屋に閉じこもり、家族と顔を合わせるのは食事の時ぐらい。 何も話さないオレに対し、心配性なお母さんは学校のことや友達のことを聞きたがる。 何を言われても返す言葉は   うるさい。   オレは反抗期だ。   反抗していたのはお母さんにだけではなく、家族全員に対して反抗して壁を作っていた。 ただ、人と話すことが面倒だというだけで家族から孤立していった。   うるさい。   うるさい。   うるさい。   みんな居なくなってしまえばいいのに…。
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