何気ない毎日

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このころになるとお母さんの病気について、話を聞かされることが多くなった。 中学生にもなれば理解することができると思ったのだろう。     病名は乳ガン…。   摘出したガン細胞はゴルフボールぐらいの大きさだったらしい。   だから?   そんな話を聞かされてもガンの知識も興味もないオレには気にすることではなかった。   それにお母さんは元気で病気になる前と変わらず、普通に生活して、普通に仕事して…。 花が好きで暖かくなると家の庭は花でいっぱいに。 暇さえあればよく庭の花の手入れをしていた。 花は手をかけるほど綺麗に咲く…。 うるさいなんて口もきかずに手をかけた分、綺麗な花を咲かせてくれる。 きっとオレなんかよりもずっと可愛かったのかもしれない。  
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