何気ない毎日

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何気ない毎日が続いていた。 おじぃちゃんとおばぁちゃんがいて、お父さんとお母さんがいる。 それが当たり前なんだから…。   どちらかと言えば裕福な家庭だった。 欲しいものは買ってもらえて、お小遣いも周りの友達よりも多かった。 長期の休みには海外旅行に行くこともあった。   今になって思う…     幸せだった。   なのにオレは親にありがとうの言葉を言ったことがなかった。 言ったことがないから恥ずかしかっただけで大した理由はない。   それを親はわかっていたのだろう。 ありがとうの言葉をオレに催促するようなことは1度もなかった。     そんな当たり前の何気ない毎日を送っていたある日、お母さんのガンは再発した…。
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