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それから1年後、おばぁちゃんは病院に入院した。
専門学校を卒業したオレは社会人になり、仕事に慣れることに精一杯でお見舞いにいくことができないでいた。
いや、お見舞いに行くということすら頭になかったのだろう。
いつものように出勤していた朝、仕事先にお母さんからの電話。
『おばぁちゃん危ないからすぐ病院に向かって』
慌てて病院に向かった。
病室に着くとそこにはお父さんとお母さんが居た。
お母さんの一言。
『一人にしてごめんね』
間に合わなかった。
おばぁちゃんは早朝の薄暗い病室で、家族を待たずに一人で逝ってしまったのだった。
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