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おばぁちゃんが亡くなってしばらくして、お母さんはまた入院してしまった。
いつものようにすぐ帰ってくるだろう。
そう思っていたオレにお父さん…
『お母さん、来年の桜はみれないかもしれない』
弟の高校卒業とともに、お母さんのガンは進行が早まっていた。
母親としての役目が終わったからだろう。
病と戦いながら
『子供が成長するまで死ねない』
その気持ちがガンの進行を後らせていたのかもしれない。
桜が咲くころまで4ヵ月…。
オレは毎日病院へ通うようになった。
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