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俺は今から学校へと向かう。
因みに、うちの学校の制服は男女共にワイシャツと、上着にブレザー……という感じだ。
いつものことなので、慣れた手つきで着替えてゆく。
そして、ネクタイをつけ、着替えも歯磨きも終わり、出発の準備ができた時だった。
「欲夜君、迎えに来ましたよ」
家のチャイムが鳴り、家の外からこんな声が聞こえた。
……何とか間に合ったな。
「おう、今出る」
俺は予め時間割を合わせておいたスクールバックを背負うと、家のドアを開いて外に出た。
「さて、行きましょうか」
彼女は微笑みながら言った。
彼女は俺の幼なじみの風斬雅(カザキリ ミヤビ)だ。
昔から、緑の髪をポニーテールにくくっている。
いつも学校へ一緒に行くために家の前で待ち合わせているのだ。
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