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そして、俺達は学校へと出発した。
小学校、中学校、高校……と、ここまでずっと同じ学校に通ってきた。
だから、俺は雅のことをよく知っているし、雅も俺のことをよく知っている。
雅は頭もいいし、性格もよく優しい。
ほぼ完璧な聖人君子だと思う。
……まあ、これはあくまでも個人的な意見だが。
雅の少し変わってるといえば、誰にでも敬語を使うところか。
いつから敬語を使うようになったか……もう忘れた。
「そう言えば欲夜君、六限目の数学の宿題はやりましたか?」
俺が歩きながら物思いにふけっていると、雅が突然聞いてきた。
「あっ……」
まずいな……完全に忘れてた。
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