日常

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なんだかんだで、俺達は話をしながらも学校へと到着した。 俺と雅は高校二年生……といっても、まだ今年度は始まったばかりだが。 一応、ちゃんと同じクラスだ。 ……というか、何故か今まで違うクラスになったことがない。 小学校から10年連続で同じクラスとは……すごく稀なことだろう。 今度、確率がいくらぐらいになるか計算してみようか。 「あら、欲夜に雅じゃない」 靴を履き替えている俺達に話しかけてきた、水色のロングヘアーの彼女は、清水葵(シミズ アオイ)だ。 高校に入ってからの友達の1人で、去年も今年も同じクラスだ。 「よう葵」 「おはようございます、葵さん」 俺達は葵に挨拶をした。 葵も今学校に来た所なのだろう。 茶色い革靴を室内用のスリッパに履き替えている。
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