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「うぅ……」
湊はこたつの中で一人悶えていた。
「どうしよう……」
このままでは、先週買ったばかりのあの秘蔵本が見つかってしまう。
だが、今こたつから出てしまったら間違いなく自分は寒さに耐えられない。
エ……本か、自分の身か、究極の選択。
エ……本は後からでは手に入らないが、自分の身体は後からでも直せる。
しかし、湊の身体は寒さにはとてつもなく弱い。
もしかしたら、こたつから出ても身動きがとれなくなってしまうかもしれない。
うーん、と湊は頭を抱える。
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