三人とのカンケイ

2/14
前へ
/76ページ
次へ
翌日。 湊は玲たちと登校……とはいかない。 普段なら、昨日のように勝手に彼女たちが押しかけ、そのまま一緒に行くのだが今日は誰も来なかった。 おかげで、今日湊が目を覚ましたのは午前10時。大遅刻だった。 「はあ~」 大きな溜め息。昨日から湊は考えた。 翠のこと、空のこと、玲の過去のこと……。 結局、明日からは三人共普通に接っしてくれるというのが結論。 だったのだが……彼女たちは来なかった。 一人なら部活関連のことが考えられるが、三人となると明らかにおかしい。 「とりあえず、学校行こ……」 考えていてもしょうがないので湊は制服に着替え、リルにご飯をあげ、鞄を持ち玄関を出て学校へ向かう。 ちなみに、両親はどこかに仕事でいない。 本当にどこかだが、たまに帰って来るので生きてはいるが。 「はぁ~」 湊の溜め息は、ただ一人リルだけがいる居間に残された。
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!

105人が本棚に入れています
本棚に追加