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六年前のことだ。
湊、翠、玲、空がまだ小学二年生だった頃。ある殺人事件が起きた。
その殺人事件の被害者は大手企業の社長であり、玲の父親だった。
今だその犯人は捕まらず、事件は六年がたっている。
父親が殺された時、玲は泣いた。
今まで涙など見せたことのない彼女が思いっきり泣いた。
玲の母親はフランス人で、父親が日本人だった。
つまり、玲はハーフ。周りとは違うその外見のせいで、玲は小さい頃から虐められてきた。
父親が死んでからは、母親も仕事でいなくて、一人ぼっちで、余計に寂しくなった。
そんな時、湊たちが手を話しかけてくれた。
友達なんて誰もいなかった玲にとって、最初はどう接っせればいいか分からなかったが、徐々に慣れていき今の素直になれない性格になったわけである。
だから、玲は思うのだ。
もし、湊たちがいなかったら、自分はどうなっていたのだろうと。
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