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俺は、あるコンビニの深夜バイトをしていた。
その店は、深夜になると相当暇になるとよ。
俺は、一緒にバイトをしている、友達といつもバックルームで、適当に時間を潰して過ごしていた。
その日も、いつものように、バックルームで携帯をいじりながら、友達と話ていた。
仕事と言えばモニターをチェックするくらいしかない。
モニター画面は、4分割されていて、レジ2箇所、食料品棚、本棚を映しているのだか、ふと見ると、本棚のところに女性が、立っているのを俺は、見つけた。腰まである異様に長い黒髪の女だ。
「おかしいな、チャイム鳴らなかったぞ」と、友達は言ったが、たまに鳴らない事もあるので、あまり怪しまずに、二人はまた喋り始めた。
しかし、いつまで経っても女性は、動く気配を見せない。
本を読んでいるのかと思えば、何も手にしていない。ひたすらじっと、本棚を見つめているだけである。
「おい。こいつ万引きしに来たんじゃないか」
と、友達が言った。
確かに、この頃本の万引きが多いと、店長が言っていたし、どことなく、おかしな感じのする人である。
俺も、その考えが浮かんだところだったので、頷いた。
二人で、挟み撃ちする事にして、バックルームを出る。
友達は、レジ側から、俺はバックルームへの出入り口から本棚へ向かう。
いざ、本棚へ到着してみて、二人は首をかしげた。
そこには、誰一人いなかったのだ。
おかしい。
絶対、挟み撃ちにしたのに…
すると、トイレの方から水を流す音が聞こえてきた。
何だ、トイレに入っていたのか。
おかしな人だな~と思い、二人はバックルームへと戻った。
しかし、モニターを見て二人は、初めてぞっとした。
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