ある夜の話
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「どうかされましたか?」 「ああ……うん、その……」 歯切れの悪い口調で、彼女は俯いてしまった。その水色の髪を見つめながら、私は彼女の手をとった。 「とりあえず、中へどうぞ。体が冷えてしまいますから」 「……」 お嬢様は私に引っ張られるままに、部屋に入った。
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