第1話-君が好き

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シンは全速力でルナマリアが座っている噴水脇のベンチへと向かった。 「ハァ…ハァ…ご、ごめん。ルナ…待たせて…」シンは噴水脇のベンチに座っているルナマリアの前まで行き、息を切らしながらもゆっくりと話しだす。 しかしルナマリアからはその言葉に返事はなかった。 不思議に思いシンが顔をあげるとさっきまでベンチに座っていたはずのルナマリアの姿がない。 シンは慌てて周りを見るとルナマリアは公園の出口へと向かって歩いて行くのが見えた。 その後を必死に追うシン… (言葉がみつからない…何て…何て謝れば…) シンがそんな事を頭の中で考えていると… 「何で…ついてくるの?」自分の前を歩いていたルナマリアが急に足を止め呟く。 顔ははっきりとは見えないが明らかに怒っている… そんな感じがした…
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