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恋愛事には興味はない。
ジャンプのラブコメは面白いと思うが、実際彼女を…となると実感が沸かない。
そもそも、至って平凡で、可もなく不可もなく…いや不可はあるか、そんな自分を好き好む物好きなんていやしない。
そう思っていたのに…
「ぁ・・んん…っ!んぅー…っ!!」
真昼間にもかかわらず、小さな部屋の一室でくぐもった声が響く。
しなやかな身体を万年床にねじ伏せられ、無理矢理唇を貪られる。
突然の行為に訳が分からず、力の入らない腕で相手の胸を押し返すも、直ぐに顔の横に繋ぎとめられてしまった。
忍者は素早さが命、逃げきれず侍に捕まるようなことがあれば力では敵わないことなど経験上十分承知だったはずなのに。
『何でこんなことに…。』
今更後悔したって遅いというに。
こんなことなら看病になんて来てやるんじゃなかった。
そう、事の発端はコイツが、この銀髪天パの甘党馬鹿が、俺のケータイメールに意味不明なダイイングメッセージ ―いやまだ息はあるのだが― なんぞを送ってきたのが事の元凶な訳で…。
え?
つーか何でコイツ俺のメアド知ってんの?
゚†。 いちご牛乳はキスの味 。†゚
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