いちご牛乳はキスの味

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「全ちゃん…好きだ。」 ガッ!! 薄く開いた口に容赦なくぶち込まれるアツアツの粥。 「ぁっ…つあ゙ぁぁぁぁぁーっ!!!!!」 「あぁ悪い。飯食うって返事したから。」 余りの熱さに一気に目が覚め、布団をフッ飛ばす勢いで飛び起きた。 灼熱のマグマを飲み込む気分で、一気に胃袋へと粥を流し込むと、涙目で全蔵を睨む。 一方全蔵はと言うと、謝る気など微塵もないと言わんばかりにとぼけたような返事を返してきやがった。 そして第二陣の粥を並々と蓮華に掬い、俺の口をロックオンしている。 絶対わざとだコイツ!! 「病人にフーフーなしでアツアツの粥を食わせる奴があるかァー!!」 「男がフーフーとかキモいだろ馬鹿。それにほら、粥は熱いうちに食わねェと美味くないし。」 「どんだけ熱いの食わす気!?何ですかーそのドSっぷり。ツンデレってやつですかー?銀さん恋人にンなことされたらたまんねーンですけど?コノヤロー。」 「寝言は寝て言え。そしてくたばれ。」 寝てただろ!!つーか病人にその台詞はねェだろ!! つっこんでやりたいところは山ほどあるが、粥の茶碗を盆の上に置いていかにももう帰りますオーラを放っている全蔵に、これ以上言うとマジで帰られてしまいかねないので、一先ず口をつぐんだ。
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