月見.うどん.美味い

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「・・・・・!!」 「あっ起きた」 「あっ貴方は誰ですか。それに此処は何処?」 辺りを見渡すように視点をずらす少女 俺は少女を怯えさせないように言葉をかけた 「俺の名前は神崎サキだよ」 「俺が此処に帰って来た時にドアの前に倒れていたんだよ」 ?? 「駄目・・・何も思い出せない。何で私が此処に居るか全部」 記憶喪失と言うものだろうか 「名前は分かるかい?」 「名前・・・名前は宇佐美(うさみ)です」 名前は覚えているのか その時 良いタイミングで宇佐美の腹の音がなった 宇佐美の頬が紅潮する 「お腹空いてるんだね。これ食べなよ」 そう良いさっき買ってきたカップうどんを差し出す 「これは何ですか?」 本当に記憶喪失なんだな 「これはうどんって言うんだよ」 「うどん・・・これ・・・とっても美味しいですよ!!サキさん!!」 宇佐美は満面の笑みでうどんを食べている 俺の晩飯なんだか。この顔を見ていると別に良いと思えた
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