3人が本棚に入れています
本棚に追加
(カツカツ…)
男は暗い部屋を歩いて止まった。
「レムルよ…。長い間ご苦労だった。例の物は…?」
「はい、ここに…」
レムルは持っていたアタッシュケースを開いた。
「全ては計画通りか…」
「はい…」
「では早速現地へ向かってくれ…。レフリースカルよ…。」
「はい。そんな風に呼ばれてましたな…。」
スザモを倒し、ジェイクが王に即位した日から3日後の出来事だった。
時は流れて一年後…。
神器石のエネルギー砲を受けて壊滅し、廃虚と化した未来都市バンハイムから始まった。
未来都市バンハイムから20キロほど離れた小さな港町、アバにヒートはいた。
(ブロロロロ…)
「ひゃー。やっとここまで来たなー!王都アルキスからバイクで一年かかったなぁ。」
ヒートは一人宿屋を見つけて、一階の酒場で食事をしていた。
「バンハイムの消滅から一年…。今だに辺りは進入禁止だ…。」
「なんでだ?」
「何でも、特殊なエネルギー砲だったらしく、人体にも影響がある放射線のような物が漂ってるらしい。」
「そっかぁ。じゃあここから先は無理か…」
ヒートは酒場の亭主と話していた。
最初のコメントを投稿しよう!