平凡な日常

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「今日も1日楽しく過ごしましょう」 そう言ってしぃちゃんは教室を出て行った。 1日楽しくって………小学校じゃあるまいし。 ま、今日も死なない程度に頑張りますか。 「今日はここまで。予習をしっかりしてくるように」 学校前半戦が終了し、昼休みに突入した。 俺たちはいつもどおり、3人で弁当を食べる。 「はぁ、ひっへるは」 「口の中のものを呑み込んでしゃべれバカタレ」 「んく。知ってるか?来週、魔法科の生徒がここに来るんだって」 「あぁ」 この学校では学期に一度、魔法科との交流会がある。 その一環として魔法科の生徒数名が各クラスに来て1週間ほど一緒に授業を受けたりする。 「それがどうした?」 「いや実はさぁ、このクラスに来る人が絶世の美女らしいんだ」 「あっそ」 「反応薄っ!この件については大騒ぎものだぞ!?」 「勝手に騒いどれ」 その子可哀想だな、こんなクラスに来ることになって。
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