~番外編~私が高校生になるまで

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私がこの高校に行くということは、そう容易なことではなかった。 精神障害をもっている私は普段の行動は普通であっても、心は不安定で、正常と異常の間で揺れ動いている状態だった。 中学生の頃は、毎日暗く過ごしていた。 虐待の影響で、被害妄想が私の頭の中を駆け巡る。 私が○○ちゃんは、今私をにらんだ。だから嫌いなんだ。 と、相手はただ見ただけなのにそう思い込んだり、頼れる先生が学校でいたとき、私は必要以上にその人にまとまわりつき、 迷惑をかけてしまった。 そして、そんな絡みにくい私みたいな人間は、みんなから外された。 自分がしたことが原因とは気付かずに、一人で裏切られたと思い、孤独感におそわれていた。 それに、淋しさに耐えられず手首を切ってしまうことも、しばしばあった。 そんなとき、助けてくれたのが先生だった。 お母さんがお金が必要だから稼いでこいと言ったとき、私は体を売るされる所だった。 その時、たまたま通りかかり、私の異常に気付いてくれたのが先生だった。 先生は精神科の人で、 私の行動や思い込みは心の病気と言うことを教えてくれた。 自分は今まで、これが性格のせいだと思っていた。 けど、違うと知った時、すごく楽な気持ちになったのを覚えている。 少しずつだけど 先生と一緒に治していったんだ。 怒り、悲しみ、何に当たっていいのかも分からず、 物や先生にそれをぶつけた。 でも、先生は私を見捨てずに、いつも勇気がでる言葉を言ってくれる。 そのおかげで、自分自身を見つめ直すことができた。
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