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学校はたまにしか行かない状態だった。
でも、病室から見える高校生の楽しそうな様子を見て、私もあんなふうになりたいと思った。
「あの、先生!」
いすに座っている先生に向かって言った。
「なんだい?」
「あの…、わ、私もみんなみたいに友達がほしいです!」
思ってたことを精一杯言う。
「……そうか。真唯ちゃんの気持ちは分かるけど、高校生になるということは難しいことなんだよ。」
こんなこと、言われるのは承知の上だった。
そう言われても私の思いは強かった。
「分かってます。それでも、行きたいんです。勉強たくさんして、合格するから…だから、行かせて下さい!! ……落ちたら…諦めますから……。」
「真唯ちゃん!……わかった。だけど、無理はしちゃいけないからね。」
やった!!
「ありがとうございます!」「全力でサポートするよ。だから、頑張って」
「はい!!」
この時、久しぶりに
心から笑えた気がした。
それから、勉強と病気の両方に立ち向かう日々が続いた。
学校は先生の助手が様子を見て、私が高校に行けるかどうかを監察していた。
私は、できるだけ周りに合わせようと努力した。
すると少しだが、人の気持ちがわかった気がした。
でも…どうしても、友達までは発展しなかった。
自分が迷惑をかけてるのではかいかと、自らぬけていってしまってた。
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