~番外編~私が高校生になるまで

3/7
前へ
/55ページ
次へ
学校はたまにしか行かない状態だった。 でも、病室から見える高校生の楽しそうな様子を見て、私もあんなふうになりたいと思った。 「あの、先生!」 いすに座っている先生に向かって言った。 「なんだい?」 「あの…、わ、私もみんなみたいに友達がほしいです!」 思ってたことを精一杯言う。 「……そうか。真唯ちゃんの気持ちは分かるけど、高校生になるということは難しいことなんだよ。」 こんなこと、言われるのは承知の上だった。 そう言われても私の思いは強かった。 「分かってます。それでも、行きたいんです。勉強たくさんして、合格するから…だから、行かせて下さい!! ……落ちたら…諦めますから……。」 「真唯ちゃん!……わかった。だけど、無理はしちゃいけないからね。」 やった!! 「ありがとうございます!」「全力でサポートするよ。だから、頑張って」 「はい!!」 この時、久しぶりに 心から笑えた気がした。 それから、勉強と病気の両方に立ち向かう日々が続いた。 学校は先生の助手が様子を見て、私が高校に行けるかどうかを監察していた。 私は、できるだけ周りに合わせようと努力した。 すると少しだが、人の気持ちがわかった気がした。 でも…どうしても、友達までは発展しなかった。 自分が迷惑をかけてるのではかいかと、自らぬけていってしまってた。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加