~番外編~私が高校生になるまで

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「そういえば真唯ちゃんは学校決めたの?」 ある時先生にそう聞かれた。 「あ…。まだです…。」 やっぱりといった表情でこう言われた。 「だったら、僕の母校に行ってきなよ。」 「先生の母校?」 先生は嬉しそうに 「そうだよ。あそこは文武両道をモットーとして、就職率、進学率共に高い高校なんだ。それに…」 「それに?」 「あそこには、僕の親友が教師として居る。だから、僕はそこに行ってほしい。」 私は先生の紹介された所に行こうと思ってたので、即答した。 それから、私は普通科に入るために教科書はもちろん、参考書などを読みあさり勉強をつづけた。 2月の中旬、後期の倍率が出た。 やはり、いい高校ほど高いものだった。 でも今はお母さんも居なく、誰も邪魔しない絶好の機会だった。 だから、諦めない。 自分の可能性を信じるんだ。 そして3月。先生に見送ってもらい、試験を受けた。 もう、後悔のないように、今までしてきたことをすべて出しきった。 合格者発表の時がきた。 先生と一緒に番号を探す…「…あっ、あった!!」 驚きと嬉しさが一気に込み上げた。 「本当だ!よかったね!!いや…本当によかった。」 先生の涙が見えた。 私も泣いた。 しばらくすると先生が 「ちょっと来てもらいたい所があるんだけど。」 私の手を優しく包んで、先生は自分の病院に連れてきた。 「?ここが、先生が見てほしいもの?」 「まぁまぁ。中におはいり。」 先生に言われるままに入る。すると!!!!
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