プロローグ

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「……い、…まい…。真唯」 誰だろう?わたしの名前を読んでるのは… これは…夢? 白い、光の中に居るみたい。 ここは、心地いい。 ものすごく心が優しい気持ちになれる。 「こっち来いよ。」 優しい男性の声がする。 光が当たりすぎて誰だか分からない。 けどその人はすごく愛しそうに呼んでいるの。 わたしは嬉しくて彼に思いっきり抱きついた。 もう、ひとりは嫌だから。 この人なら、わたしとずっと一緒にいてくれそうな気がしたから。 彼もわたしを抱きしめる。 思いっきり抱きしめ合う。幸せな時間。       でもこれは夢なのだと気付く。 そこに現実が見える。 暗い、孤独な自分がいる。 わたしは夢が覚めるたびに願った。 いつか、こういう幸せが訪れる事を… 強く。 心に。
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