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鬥龍高校に入学してから3日目の朝。
昨日はいろいろいいことがあった。
今日もあればいいな。
少し期待をしながら教室に向かう。
“ドン”と誰かとぶつかる。バランスを崩して倒れる。
「いったぁ…。」
相手は驚き
「ああ!ごめん!」
そう言って私を起こしてくれた。
「大丈夫?」
その人の顔を見て思わず 「え…!?外国人……!?」と言ってしまった。
彼はそう言われたのがショックだったのか少しうつ向いた。
バカだ私!見た目でこんなこと言って、相手を傷つけてしまった。
とにかく謝ろう!
「ごめんなさい!私、そのびっくりして…傷つくこと言ってごめんなさい。」
すると彼は
「あはは!いいよ。こう言われるの慣れてるから♪オレは一応ハーフなんだけどね。君一年だよね?」
ハーフなのか。びっくりしたな。それにしても、彼は整った顔立ちをしている。髪は金髪がサラサラで、目の色が青で鼻が高く、身長も高い。
私にはお金と余裕がないので、こんなモデルみたいな人は見たことがなかった。「おーい。もしもし?」
「あっ。はい、ごめんなさい。一年です💦」
「まじ~?タメじゃん♪オレ椙田慎哉。君は?」
え?なにこれ。いきなりこんな男の子は話すものなの!?💦
私は焦った。
「あ、えっと………、は、早瀬…真唯です。」
また暗く答えてしまった。「真唯って言うの~?いい名前じゃん!よろしくな、真唯!」
ええー!!
いきなり呼び捨てなんてあり得ない!
何でこんなに馴れ馴れしいんだろ…。
とても嬉しいですけど。
「はい。…よろしくお願いします…。」
彼は手を差し出した。
??何かあるの?
「ほら、よろしくの握手!」「へっ!?」
「ほおら、ぎゅう!」
初めてお父さん以外の男性の手に触れた。
この人の手は大きくて、ものすごく温かかった。
それのせいで全身が暑くなる。
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