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「お、おかぁさんッッ!!」どうしよう……。体の震えがとまらない。恐い! 「そうよぉ。久しぶり♪どう?新しい高校生活は?」あざけわらっているのが分かる。 それに反抗できない自分がすごく悔しくて、憎い! 「もう、酷いわね。私たちの仲でしょう? せっかく入学式のお祝いにきてあげたのに。」
「あっっ、ウ、うっっ!」
「もーう。泣かないの。」
来ないで、今すぐ帰ってほしい! 私は泣いてその場を離れてくれるように泣き続けた。 だが母は泣き止まない真唯に腹を立て 「………ぅるさいわね!!」「きゃっ!!」 ミシっと鈍い音がする。 母親の足が真唯の腹にめり込む。 〈ッッ!!いたいッッ!〉「なんで私の言うことが聞けないの!ええ!?ほら、何でよ!言いなさい!」
「ゴメンナサイ。…ゴメンナサイ!」
「謝って済む問題じゃないのよ!」
「ごめんなさい。許して下さい。もうしませんからッッ!!……おかぁさんの言うこと全部聞きますから…だから……。」
これが精一杯だった。 「もぉ、なんだ分かってるじゃない。だったらいつものあれ、お母さんにくれるよね?」
「はい!」 よかった!これで許してもらえる! 真唯は引き出しの中をあせくり、茶封筒を母親に渡した。 母親はその中身を確認する。 「1、2、3…3万円!?ふざけるな!まだもってるでしょ!!」 バチン!とおもいっきりビンタを打たれる。
「バイトしてるだろ?」
「してないです…。まだできないです…。」
「うそつけ!」 「本当に……、もうないんです…。」 「はーあ」 と母親はため息をこぼし、そして…こう言った。
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