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午後もマリは俺から離れず、起きている時トイレに行く時でさえもついて来ようとした。
時間が経つにつれ、マリは時計を気にしだした
『もう少ししか居られないね…』
『ごめんな…』
『次はいつ?』
『すぐだよ』
『すぐって?』
『来週か再来週』
『永いなぁ…、付いてっちゃおうかな…』
『仕事あるだろ(笑)』
『………。』
会話が途切れ頬を膨らませてスネるマリを抱き締めた
『もう少しだけ待ってて…。それにクリスマスはもうすぐだから…』
マリ胸に顔をうずめてうなずいた
『なぁ、少し外に行かないか?』
『外って?』
『少し寒いけどバイクでその辺走って来よう』
『え~寒いからヤダぁ』
『いいから!』
半ば強引に着替えさせて表に出た
付き合い始めてすぐにプレゼントしたヘルメットとグローブをぎこちない手つきで着ける
『いいか?ちゃんと掴まってろよ』
マリがコクンとうなずく
初冬とは言っても心地良い冬晴れの午後
大好きなマリを載せて走り出した。
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