逢いたい

２人のクリスマス

寮に帰ると同時に電話が鳴った

『ﾊｧﾊｧ…ゴメンね～、凖夜で今から帰るとこ』

息を切らせながら話すマリ

『ｵﾂｶﾚｻﾏ～』

マリの声に被せて同僚らしき女性の声が聞こえた

『メール読んだ？』

『うん読んだ！来週楽しみ！』

『俺が帰るのがじゃなくてプレゼントが楽しみなんだろ？』

『どっちも(笑)』

『お世辞でも俺が帰る方って言えよ！』

『帰るって言って帰って来てくれないから意地悪したの！(笑)』

『ふん！じゃあプレゼントやらない！』

『え～～！嘘うそ！プレゼントよりコウちゃん！』

『ふ～んプレゼントいらないんだ…』

『もう！意地悪！』

『お返しだよ(笑)』

がさがさと音がして車のエンジン音が聞こえた

『車に乗ったみたいだな、気を付けて帰れよ』

『うん！』

『帰ったら電話かメールして』

『わかった！じゃまたね』

電話を切った