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『ありがとう!ずっと欲しかったジッポだぁ』
包みを開けて喜ぶ俺を見てマリが言う
『良かったぁ…。お腹空いたでしょ?食べよ!』
『うん』
肩を並べてチキンを頬張るマリの横顔がどこか寂しげで来るとき胸に湧いたモヤモヤがまた大きくなった
チキンを食べ終え、ケーキを食べている時に気付いた
『マリ…』
『ん?』
『アレどうしたの?』
指差した先は出窓
そこには真っ赤な熊のヌイグルミが置いてあった
『え⁉あ💦ほら前に言ってた昨日のイブに同僚とパーティーがあってプレゼント交換して貰ったの。変?』
『あ~、そうだったな。変じゃないけど…前買ってあげようとしたらヌイグルミは好きじゃないって言ってたからさ…』
『そうだったね💦でもいらないって返すわけにいかないし』
『それもそうだな…』
マリの慌てた返答にモヤモヤは増すばかりだった。
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