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胸にモヤモヤがあったからだけではなくその日のマリはやはりどこか違っていた
何をしても何を話しても正面から目を合わせなかった。
『なぁ…マリ…、正月は休み取れないか?』
ベッドの中で胸に顔を埋めるマリに言った
『え?シフトまだ出てないから休む気になれば多分大丈夫だよ、どして?』
『寂しい思いさせてたから罪滅ぼしにもう一つプレゼントあるんだ…』
『え?いいよぉ、ピアスもバッグも貰ったのに…』
『じゃ要らない?』
『…欲しい…』
『素直じゃないな(笑)プレゼントはモノじゃないんだ』
『どういう事?』
『話すから顔上げて』
おずおずと顔上げたマリはこの時初めて目を合わせた
『どこか行きたいって言ってなかったっけ?』
『ディズニーランド…え⁉連れてってくれるの⁉』
目を輝かせている
『うん。少し離れてるみたいだけどホテルも予約したからゆっくり遊べるぞ』
『ヤッター!本当に⁉』
『うん、だから2日と3日休み取って』
『取るとる!絶対取る!』
それまでのマリは消えていつものマリに戻った
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