マリ

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舌を出してポリポリと頭を掻く 思わず笑った 『これでいいや』 マリの食べかけのコンビニ弁当をレンジで温め直した コタツに入り弁当をパクついている俺に前回買い置きしておいた缶ビールを出してマリが隣に座るなり口を開けた 『ん?』 『あ~ん』 『ん?』 『唐揚げ食べたい』 一つ残っていた唐揚げを食べさせろと口を開けたわけだ 『ったく!』 仕方なくマリの口に運ぶ 満足そうにモグモグと口を動かすマリの顔を見て俺は残りの魚のフライと飯を一気に口に押し込んだ 『あ~~!』 マリは叫ぶなり俺の頬を両手で挟んだ 『フライ食べたかったのに~!出せ~!』 その言葉を無視してビールで流し込んだ ひとしきり戯れ、風呂を済ませると久しぶりにマリを抱いた 『ラッキーだった…明日休みなんだぁ』 翌日を心配していたのがわかったらしくマリが言った。 その言葉にホッとすると同時に久しぶりのマリの体温を感じながら眠りにつく
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