マリ

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結局その後マリはDVDをそのままの態勢で観て、終わると俺の腕の中で眠った もうすぐ昼 何もしていなくても腹は減る マリを起こさないように少しずつ体をずらしてコタツを出ると冷蔵庫を開けた 夕べマリが言ったように確かに何もなかった 仕方なく財布を持って買い物に出掛けた 料理が得意な俺の作る物をマリはいつも喜んでくれる その顔が見たくてパスタの麺と鮭とホウレン草、生クリームを買いアパートに戻った アパートに帰ってもまだマリは寝たまま 起こさないように静かにマリの大好きなクリームパスタを作る 鮭を焼いて解し、ホウレン草と一緒にバターで炒めて生クリームで仕上げたソースを茹で上がった麺に絡ませる 『マリ』 『ん…』 薄目を開けてボンヤリと体を起こした 『昼飯…』 コタツの上にフォークと湯気を立てるパスタ 『ごめんね…』 『ん?』 『私が作らなきゃならないのに…』 『いいよ、好きなヤツ作ったから食べよ』 『うん!久しぶりだぁ』 起き抜けにも関わらずあっという間に平らげた
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