終章 それぞれの戦いと決着

11/21
前へ
/82ページ
次へ
「お前ら起きろ!」 泣きそうになりながら滝は叫ぶ! 「…っく…ん?ひゃあああ!!やめろ殺さないでくれ!やめろやめてくれ!」 真田はひどく怯えていた… 「おい!どうしたんだよ!」 「頼む滝!これ以上傷付けないでくれ!俺たちがなにを…!」 真田が言いかけた時…薙刀が真田の頭に突き刺って、真田は絶命した…。 (…!俺の薙刀!もしや…) 滝が後ろを向くと…自分と似た黒い悪魔が立っていた… 真田が死んだのを確認し げらげら笑っている… 「お前は…誰だ?」 「俺か…?俺は滝竜太郎だ…」 悪魔は確かにそう言った…。 悪魔の体は黒く…羽根が生え…頭からは角が飛び出ている…。 だが顔付きが滝と全く同じなのである… 悪魔は真田が死んだのを確認するとまた笑いだし 薙刀を真田の頭から引き抜いて不気味に声を上げ笑いだした… 「てめえ!」 滝は悪魔に斬りかかった! まずは突きを放つが、 悪魔はそれを素手で止め 滝を薙刀ごと放り投げた! しかし滝はめげずに悪魔の後ろにまわり込み、縦に薙刀を振り降ろした! 当たったかと思えば悪魔もまたこちらを向いて薙刀で弾き 滝の薙刀は宙を舞い… 地面に突き刺った… グサッ! 悪魔の薙刀は滝の腹を貫いた… また悪魔は笑いだした… 「ぐはっ…これが…俺なら…」 滝は血を吐きながら呟くと腕輪に触れた… すると腕輪は黒く輝き、 それは滝の周りすべてを吸い込み始めた! 悪魔は 苦しみながらも完全に吸われ、 悪魔が消えるとともに傷付いた真田たちは消えめのまえにはまた塩沢がいた…。 「な…!お前は誰だ!」 塩沢が何故か慌てふためいている。 滝は自分の腕を見てみた… すると腕は黒く染まり爪は鋭く尖っていた…。 それがわかった途端、滝は笑いながらこう言った! 「俺か?俺は悪魔だ…」 そう言った時には塩沢の目の前から滝は消え… 塩沢は滝を探した! すると突然の違和感に気が付いた…。 首が前に戻らない…。 そう思った時には首が落ちていた…。 急いで拾おうとするが腕もなくっている…! そして消えていた滝は突然現れ 「終わりだな…」 その瞬間塩沢の体がぐちゃぐちゃに吹き飛び、 その場に散らばった…
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加