終章 それぞれの戦いと決着

13/21
前へ
/82ページ
次へ
大輔は白鬼に一気に踏み込み、 突きを喰らわせた! …と思われたが 白鬼が背中から生えた翼で自分を包み防御した。 (痛!なんだよこの羽!見た目は柔らかそうなのに…) それから大輔は体をひねり、 回し蹴りを繰り出すが…やはり硬い… 大輔は一旦後退し距離をおいた 「ナンデスカ?コンナニワトリニキズもツケラレナイナンテコンドハワタシカライキマスヨ」 馬鹿するように言うと 白鬼は包み込んでいた 翼を大きく広げた… すると広げた翼から 羽根が飛び、 大輔に襲い掛かかった! それを大輔は 一枚一枚を見切り避けていく! (はあ…間合い詰めらんないな…どうするか…ん?そうか!) 大輔は体にまとっている炎を全身を包むようにした… すると羽根は大輔に当たっているが体に命中する前に 大輔の炎で灰になってしまう! そして大輔は素早く間合いを詰め白鬼を踏み台にして高く飛び 落下するとともに かかと落しを繰り出した! それが脳天に当たった白鬼は 羽根を飛ばすのをやめ ガクッと膝をまげその場に 座り込んだ… 「グギャアアア!」 しかし突然獣のような叫びをあげ、 大輔の足をつかみ逆さにした! 大輔も無抵抗ではない! つかまれていない方の足を使って 白鬼の腕を挟み体を回転させた! すると白鬼の腕はぐちゃぐちゃにねじれ大輔の足をはなした… 「ギャアアアア!モウユルサン!」 白鬼は後退すると、 翼を羽ばたかせ高く飛んだ! そこからさらに大輔に向かって 羽根を飛ばした! 「芸がないなあ…終わりにしよっか…」 大輔は近くの廃墟ビルを思い切り殴り そこから巨大なコンクリートの塊を持ち 炎を纏わせた… そしてそれを思い切り白鬼のいる上空へ投げた! 「ナ…ナニ!」 あまりにも巨大で白鬼はそれを よけられずあたふたしている! そして…命中した! コンクリートの塊は砕けて細かく降り注ぎ、 白鬼は落下し地面に激突した… 「ガアアア!」 突然苦しみだすともとの人間に戻っていく…しかしそれは途中で止まり半端に人間に戻ってしまった… 「可哀相に…」 大輔は一瞬悲しそうな表情をするが…また元の表情になった。
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加