28人が本棚に入れています
本棚に追加
「君、サボりだろ」
教室中を見渡している彼女に彼は言った。
一瞬答えるべきか迷ったが嘘をつく必要はないと考え、彼女は静かに頷いた。
それを見た彼はこう言った。
「学校は通えるうちに楽しんでいたほうがいい。だからあまりサボるのはよくない。後で後悔するから」
後悔…
それは卒業後の事を意味するのだろうか。
未来は大切。
しかし彼女は素直に返事ができなかった。
その代わり自身の長い髪の毛をくるくると指に絡ませて、困った表情をする。
最初のコメントを投稿しよう!