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何処からともなく突如声が降ってくる
『選定はなされた…
心身共に強き者よ…
光神の間に進むがよい…』
ふと見るとすでに扉は開かれていた
俺達は光神の間に足を踏み入れた
「うわぁ…
すごいなぁ……」
アレンが感嘆の声を洩らす
俺も思わず目を見張る
綺麗だが決して華美でなく
神聖で荘厳な雰囲気
清らかで澄んだ空気―
【神の降臨せし場所】
まさにそんな言葉が当てはまる部屋だった
鏡・神剣・錫杖・冠…
様々な神具が至る所に所狭しと並べられている
長年放置されていたはずなのに神具には埃一つない
…売ったら一体いくらになるかな?
部屋をキョロキョロ見渡しながらそんな不謹慎な事をアレンは考えていた
俺は最奥にある祭壇に目を向ける
目的の聖杯を手にする為に―
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