むしゃむしゃ､

俺と、

「買い物行くの？じゃあついでに店の材料もたのんじゃおっかな」

買い物に行く俺を、店長はリストと共に見送り、居候のやつは行きたいとねだったが、バイクさんになだめられ、渋々見送りしていた。

そして俺は何故か今人生初のバイク。
バイクさんが乗せてくれるのは嬉しいが、正直怖い。

「大丈夫。慣れればどうって事ないから。」
あんたを基準にするな。

なんだかんだで店に到着。
俺は店長の書いた乱雑な字を解読しながら、バイクさんはなぜかバーベキューに参加するので、そのための具材をそれぞれ別行動で買っていった。

「…店長も人使い荒いね。そんな頼まれたの？」
バイクさんの買った量の二倍くらいある量を持った俺を、苦笑して見ていた。

仕方ない。あの人自分が楽したい人だから。
そんな大量の荷物を持った俺たちが駐輪場に向かうのを、何人の人たちが好奇の目で見ていったんだろう。

.