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ぴーんぽぉぉぉぉ…
壊れたチャイム音がして、俺は玄関に向かった。
「…相変わらず凄い音。」
「いい加減チャイム直せばいーのにー」
うっせぇ。
「…………。」
撫で肩の男がキッチンで昼飯を作っているバイクくんの後ろに隠れたのが、横目でちらっと見えた。
ドアを開けると、年上のはずなのに俺と身長が同じくらいの男が、笑顔で立っていた。
「あ、どうも。」
お世話になります。なんてお辞儀した彼は、やっぱり年上の風貌を醸し出していた。
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