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「彼にとってあなたは親友です。邪険にしないで欲しい。というのが僕からのお願いなんです。」
男は、話に一段落ついたのか温くなったであろうお茶を一気に飲み干した。
話に妙なところはない。
だが、俺の中で何かが燻っている。
まるで、燃えきれずに残った紙片みたいな。
俺の幼なじみは今でも泣きそうな目で男を見つめている。
撫で肩の彼を運んでくれた彼は、複雑な表情をしていた。
撫で肩の彼は、終始俺の後ろにいた。
あからさまに男から距離をおいている。
…頭の中で何かが引っ掛かっている。
…邪険にはしないし、追い出しもしない。そう伝えると、男は笑顔で言った。
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
四人か呆然とする中、男は、次の仕事があるからと、その場を立った。
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