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何か知ってるんだろ。隠してるんだろ。ひたすら訴えていると、彼は肩を竦めた。
「だいぶ、あの子に対して興味持ってるんだね。最初の頃は何で俺なんだ。って顔してたよ?」
確かに。最初はそう思ってたのかもしれない。
ただ、撫で肩で一生懸命アルバイトしている後ろ姿を見ているうちに、何かが変わったのかもしれない。
だからこそ、幼なじみの言葉も冷静に聞けたのかもしれない。
「…俺さ、最初かかわらないようにしようかなーって思ってたんだけどさ………あー…ま、いっか。」
それが、彼の答えだった。
「でも、一応聞くけどさ。」
あんたとあんたの幼なじみ、人殺しじゃない?
頭が真っ白になる気がした。
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