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「希咲-キサキ-! 今日転校生来るらしいよ!!」
「へぇ……」
最近……幽霊話で持ち切りだった学校が転校生の話題でいっぱいになる……
「……希咲……
興味なさすぎ……」
「そんな事ないよ~……」
本を読みながら話す私に友達の由加が拗ねたように話す……
「ほらー座れー……
噂になってる通り転校生連れて来たぞー」
担任がなぜか得意げに教室に入ってきた……
「入れ……」
ガラッ………
「キャー!!」
ドアが開き男子が二人入ってくる……
その瞬間教室の女子が黄色い悲鳴を上げた……
「川崎 遥-カワサキハルカ-です!
元気だけが取り柄です!
よろしく~!!」
「……山岸 雪-ヤマギシユキ-……
よろしく……」
テンション高々と挨拶する川崎君と違い無表情で呟くような小さな声で挨拶する山岸君……
確かに二人共、男前だわ……
ってか美少年って言葉が似合うね……
何となく似てるのは気のせいかな……
でもタイプが正反対……
友好的そうな川崎君
人を寄せつけない雰囲気な山岸君……
噂を聞き付けたのか休み時間には教室の前に女子がやまのように……
正直うざぁい……
私の前にも目をハートにした女の子……
友達の由加ちゃん……
私はなんとなく苦手……
なんか裏がありそうと言うか……
いやぁ~な感じがする……
「……みんな凄いよねぇ……」
「だってカッコイイじゃん!!」
私の呟きに由加が興奮気味に話す……
由加はアイドル系とか好きだからなぁ……
「由加は川崎君派だろ……」
「わかるぅ? いいよねぇ……」
冷めた私とは逆に興奮しすぎな由加……
目がキラキラしてハートになってるよ……
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